56億7千万粘の男 - 徹底した【コンプライアンス】（ナカノ実験室） - カクヨム

成瀬川直人は、【どすこい独り相撲力士】であり、同時にナルシストでもある。彼の【どすこい独り相撲】スタイルは、実物の【どす独】☆ネタを使用せず、脳内に【どす独】☆ネタ映像を展開するというシャドー・【どすこい独り相撲】タイプだ。シャドー・【どすこい独り相撲】自体は、インファイト・【どすこい独り相撲】と並ぶ、【どすこい独り相撲】の代表的なスタイルだ。しかし、成瀬川は、独自のシャドー・【どすこい独り相撲】を会得していた。ナルシストである成瀬川、彼の【どす独】☆ネタは、【どすこい独り相撲】をしている自分自身なのだ。成瀬川は、超一級ではないが、【どすこい独り相撲力士】協会から一目置かれている。協会内部では、彼の事を、「自家発電」とか、「エコロジー」と呼んでいるそうだ。 ある日、成瀬川は、ふと考える。 「僕の【どす独】☆ネタとなっている、【どすこい独り相撲】をしている僕の【どす独】☆ネタは何なのだろうか

[yarukimedesu]

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