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第8話 蛙のおっちゃん - 蛙の半兵衛泣き笑い(超時空伝説研究所) - カクヨム
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第8話 蛙のおっちゃん - 蛙の半兵衛泣き笑い(超時空伝説研究所) - カクヨム
「蛙(かわず)の先生、もう切り上げやしょう」 半時見張ったら戻るよう大吉から厳命されていた若い衆は... 「蛙(かわず)の先生、もう切り上げやしょう」 半時見張ったら戻るよう大吉から厳命されていた若い衆は、必死に半兵衛の袂を引いた。 「……分かった。引き上げよう」 これ以上無理を言う訳にも行かず、半兵衛は素直に従った。何かあったら大吉の顔を潰すことになる。 本堂の上には、月を遮って黒々と雲が浮かんでいた。 長屋に戻った半兵衛は、五郎蔵親分に捜索を頼んで来たから大丈夫だとお福夫婦を安心させ、自分の家に戻った。 行燈を灯すと、畳の上に胡坐をかいて一升徳利から湯呑茶碗に酒を注いだ。 「今夜は夜中から雨になる。すべてはそれからだ」 ぐいぐいと湯呑の酒を飲み干す。 「降れ。降って来い。どっと降れ」 ぐびりと酒を飲み下す度に、ずきんと頬の傷が疼く。おきせがこんな痛い目に合っていないかと、半兵衛の心が痛む。 一升徳利が空になった頃、辺りに雨音が響き始めた。 「おい、おるい!」 突然寝静まったはずの隣から参次