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第741話 『ルソン総督と北川長介純清』 - 『転生したら弱小領主の嫡男でした!!元アラフィフの戦国サバイバル~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~』(姜維信繁) - カクヨム
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第741話 『ルソン総督と北川長介純清』 - 『転生したら弱小領主の嫡男でした!!元アラフィフの戦国サバイバル~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~』(姜維信繁) - カクヨム
天正十六年十二月二十九日(1588/1/27)フィリピン 「父上、やはりルソンまで来ると暑うございますね。... 天正十六年十二月二十九日(1588/1/27)フィリピン 「父上、やはりルソンまで来ると暑うございますね。台湾も暖こうございましたが、さらに南だとこうも暑いものでしょうか」 「ふふ、平十郎よ、そなたは肥前国から出るのは初めてではなかろう? 海軍の練習航海で南洋を回ったのではないか?」 「父上、回りはしましたが、やはりこの暑さにはなれませぬ。諫早がいかに過ごしやすいか、それだけで恋しゅうなります」 「海の男、海賊の頭領小佐々家の嫡男が何を申すか」 純正と嫡男の平十郎純勝は、上甲板から見える真っ青な海と空を体感しながら、冗談交じりに茶化し合っている。 「ふう……平九郎よ。なんじゃこの暑さは。蒸すゆえよけいに暑く感じるの。還暦過ぎのわしには少々堪えるわい」 冗談を言って笑いながら、2人の会話に純正の父である政種も加わる。還暦を迎えてもなお、衰えを知らない。 「父上、冷蔵庫に麦酒がありますから、飲