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第四一話 天文十二年三月下旬『市江川の戦いその弐』 - 【書籍化決定】女城主つや、戦国乱世に再臨す ~今世はのんびり過ごすはずがなぜか『女孔明』と呼ばれてます~(鷹山誠一/小鳥遊真) - カクヨム
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「ふう、ぎりっぎり間に合ったみたいね」 倒れた馬防柵や、打ち捨てられた矢盾を見回しつつ、わたしはホ... 「ふう、ぎりっぎり間に合ったみたいね」 倒れた馬防柵や、打ち捨てられた矢盾を見回しつつ、わたしはホッと安堵の吐息をつく。 まじで危なかったわ。 まだこの時代には存在しない『弓胎弓』と『焙烙玉』を用いることで、敵の不意を打ってなんとか追い払えたみたいだけど、あと少し成経たちが到着するのが遅く、堀に土塁まで作られてたらそれも難しかっただろう。 「姫様、手の者に確認させたところ、討ち取った者の中に服部友貞と思しき男が……」 下柘植小猿がスッと近寄ってきて報告してくる。 わたしは思わず目を瞠り、一方で納得もした。 「へえ、なるほどね。ずいぶんあっさり退くなぁと思ったら、そういうことか」 大将を討たれて、統制を失い我先に逃げ帰ったってことね。 二一世紀の軍隊みたいに、指揮系統のトップが討たれたら、次の位階の者が指揮を受け継ぐ、なんてことはこの時代にはない。 大将を討たれたら、一気に総崩れを起こすのだ