エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
全1話 - わたしとわたしが旅するところ(木口まこと) - カクヨム
記事へのコメント0件
- 注目コメント
- 新着コメント
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
全1話 - わたしとわたしが旅するところ(木口まこと) - カクヨム
ねえ、わたしたちは一緒に宇宙を旅しているよ。いつからこうしていたのか、もう忘れてしまったよ。あれ... ねえ、わたしたちは一緒に宇宙を旅しているよ。いつからこうしていたのか、もう忘れてしまったよ。あれは遠い遠い昔のこと。あなたは覚えてる? わたしは微かに覚えているの。あのテラ。わたしたちが後にしてきたあのテラ。わたしはあなたと一緒にテラから送り出されたわ。遠い遠い昔。 そうだね、わたしにもおぼろげにテラの記憶があるよ。青い青い水の世界だったよ。でも一緒に暮らしていた人たちのことはもう忘れてしまった。わたしを生んだ人たちのことも。だって、あれは遠い遠い昔。 わたしにはあなたがいるからいいの。ほら、手をつなぎましょう。宇宙は、宇宙のいたるところは、こんなにも冷たくて暗いの。でも、あなたと手をつないでいれば怖くない。わたしは怖くない。 見て、あそこにぼんやりと光っているところがある。何かあるよ。あなたには見える? ほんとうだ。あそこに行ってみましょう。ほら、わたしの手をぎゅっと握って。 ああ、あれ