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第31話 美貌の公子オルフェ、彼の「真実」を口にする - 歓びの野は死の色す(磯崎愛) - カクヨム
ぼくが微笑むと、赤毛の姫君は不審そうに眉をひそめた。 「話す前に、ひとつ、お願いがあるのですが」 ... ぼくが微笑むと、赤毛の姫君は不審そうに眉をひそめた。 「話す前に、ひとつ、お願いがあるのですが」 「なに?」 「ぼくのような無能者を次期国主にいただかなければならなかったこの国の者たちを哀れと思い、ぼくの不手際は公表しないでほしいのです」 「それは、はなしを聞いてから判断するよ」 「では、お話いたしません」 ぼくが拒否すると、姫君の剣が喉許へとうつった。 「あなたには拒絶する権利はない。あたしが帝国の姫と知れた今、あたしの言葉は陛下のそれと同じと考えるといい」 ぼくはようやく望んでいた言葉を授けられて、抵抗をやめた。 帝国領エリゼ公国の次期領主としては、その言に逆らえるものではないからだ。 ぼくの身体から力が抜けたことを了承の意と察して、姫君は口調をかえた。 「エリスを救いたくないの?」 「わかりません」 「わからない?」 「ええ。ぼくはずっと、エリスが生まれたときから彼女のことが好きでし
2024/03/09 リンク