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第100話 外伝「月の花」1 - 歓びの野は死の色す(磯崎愛) - カクヨム
わたしは日々に厭いていた。 勉強にも色事にも、政治はもちろん本業である金勘定に至るまで、どうしよう... わたしは日々に厭いていた。 勉強にも色事にも、政治はもちろん本業である金勘定に至るまで、どうしようもなくつまらないものだった。 それでもわたしは帝都学士院の講堂にいた。 15歳になったわたしは皇帝陛下からそこに通うように命じられていたからだ。 国の将来を担うため、または自身の栄誉栄達のために大陸中からとびきり優れた若者が集うその場所で、肌を焼くような彼らの熱を疎んじて、わたしは瞳を伏せて息をはいた。 目立たぬふうを装い、供もつけずに腰かけていても、淡い色の金髪や青灰色の瞳、または皇帝陛下に似た顔のせいで誰もがわたしの正体を「月の君」と察したことだろう。 つまり、さきの皇帝が借金の形に銀行家に売った子供だということを。 または皇族でありながら爵位のない平民であること、それなのに黄金宮殿に住んでいることや腹違いの兄にあたる陛下の覚えめでたきこと、年上の妻と不仲であることなどを、彼らは驚くほどよ
2024/05/26 リンク