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(通称)いぬいぬ(向坂くじら)最終回-ミケ
名札に大きく「バカ」と書いて首にかけたその子を見て、ほんの一瞬、なんと声をかけるべきか迷った。そ... 名札に大きく「バカ」と書いて首にかけたその子を見て、ほんの一瞬、なんと声をかけるべきか迷った。そうして、「おう、バカ」と言った。呼ばれた「バカ」はにやにや笑って、「なにい」と答えた。 国語教室を立ち上げるより、少し前のことだ。詩のワークショップだった。小さな和室の会場には何組かの親子が集まり、それぞれに名札を作ってかけている。ワークショップという場ではべつにフルネームを名乗ってもらう必要はない、けれどお互いに呼ぶ名前がすぐにわかったほうが進行しやすい、というので、名札には「呼ばれたい名前」を書かせることが多い。利便性に加え、ここは日常から離れた場所ですよ、かつお互いに友だち同士のようにフランクにふるまうことをよしとしていますよ、みたいな暗黙の指示も兼ねている。その名札だった。だからはじめはぎょっとして、しかし腹をくくった。なんでもいいと言った以上は、こちらもその責任をとらなくては。 けれど