図書館はなぜBL小説を受け入れたのか・その他の問題 - 火薬と鋼

今回は図書館情報学の話に自分の感情の話も混じっているので、分かりにくいし賛同や理解が得られない部分もあると思う。 堺市立図書館のBL小説の一件について、http://d.hatena.ne.jp/Thsc/20081114/p2に対しての反応である。Thscさんの論は、肯定できる部分とそうでない部分があるのだが説明が難しい。Thscさんの論だけに限定せず、この問題を取り巻く話全般に広げてしまっているが、勘弁してほしい。Thscさんの問題意識とズレてしまっている部分は、もう図書館情報学に関わった挙句の病気のようなものだ。 まず、これまでここでは図書館が既に所蔵している資料の扱いについての原則を説明してきた。 これは、図書館がどういう原則で活動しているか、それ自体知られていないのではないかと思ったため、理解しやすい部分から説明したほうが良いと思ったからである。 実際にはどうしてその本を買ったの

[machida77]

id:You-meさん。受け入れ後に性的なもの、問題がありそうなものだと認識した可能性を排除できないからです。だから前者だけ「可能性」と書いているのですよ

[ex_hmmt]

そもそも所蔵図書について、その図書を批判する側が図書館に収蔵されることを批判するのはおかしい。なぜなら反対言論を提示する側は、その図書について研究するべきであるから。それが図書館の役割の一つ。

[myrmecoleon]

「この場合すべきことはリクエストした人間を責めることじゃなくて擁護することじゃないのか？」「最も批難される要素があるのは堺市立図書館の選書、配架、その後の対応」

[rajendra]

利用者がその人なりの図書館像を抱くのはちっとも構わないが、「図書館がある出版物を所蔵すること自体がけしからん」という考えには決して賛同できない。図書館は情報の抹殺に反対し続ける「べき」であるから。

[nodada]

性描写ある本を受け入れるかどうか議論は分かれるのか。とまれ、BLジャンルからポルノの選別は個別指定の考えを無視できない。「そもそも問題になるような本だったのか？という前提の議論のほうが大事」。

[You-me]

「BL小説のかなりのものはポルノ的ではないので、印象としてポルノ小説という認識を持っていない可能性」については「なぜ閉架で運営していたのか？」という点とつじつまがあわないような気がする

[okemos]

国会図書館なら、「書籍」に貴賎なし、が通用しますが、普通の図書館がそれをやったら堺市みたいに非難受けますからすから。税金で運営されてる以上、多様な市民の要望に政治的バランスをとって対応していかないと。

[bb_river]

面倒だから、「書籍に貴賤なし」とか言って何でもかんでも入れればいいんじゃないの？と無責任に言ってみる。

[siromori]

このあたりの話になるとむずかしいよなー…

[y-yoshihide]

海外の図書館ではポルノの扱いや図書のレーティングはどうなってるんだろ。

[sakuraya_tohru]

図書館観が一人一人違うことは当然だし非難はできない。ただ、今回の件は、リクエストに対し購入しか選択しない、一人の苦情ですぐごまかす、自分達の図書館像を示さない、そんな図書館側に全て責任があると思う

[wackunnpapa]

個人的にはこの件，公共圏における合意形成のプロセスの問題だと思っているので，キモは「誰（特定の個人ではない）が『自由』を濫用したか」というところにあるのでしょうね．

[angmar]

こういう風に語れるのがうらやましい／id:y-yoshihide 別のとこでも書いたんだけど例えばアン・ライスのスリーピング・ビューティは割とあちこちの図書館の検索でヒットした＞米国／ http://d.hatena.ne.jp/ceena/20070113/1168701491