郵便はがき：ネット普及、収支悪化…赤字転落を回避 | 毎日新聞

日本郵便は２２日、来年６月１日から、はがきを５２円から６２円に値上げすると発表した。日本郵便がはがきの値上げに踏み切るのは、インターネットの普及ではがきなど郵便物の利用が長期的に落ち込む中、人件費の比率が高い郵便事業の収支が悪化しているためだ。同社の２０１５年度の郵便物全体の営業損益は１２３億円の黒字だが、現行のまま値上げをしなければ１７年度に赤字へ転落する見通しという。 日本郵便が取り扱うはがきの数は、ピークだった０２年度に７８．１億通あったが、１５年度は６３．２億通に減少。電子メールやソーシャル・ネットワーキング・サービス（ＳＮＳ）の利用が増える中、「はがき離れ」は歯止めがかからない状況だ。