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藤原帰一の映画愛:未来を花束にして | 毎日新聞
女性参政権運動の時代 差別残る現在から問う 大英帝国の全盛時代といえば、第一次世界大戦前の十数年で... 女性参政権運動の時代 差別残る現在から問う 大英帝国の全盛時代といえば、第一次世界大戦前の十数年ですね。国王はエドワード7世からジョージ5世、イギリス海軍の圧倒的な力を支えに広大な植民地を支配する、いわばボーア戦争の無慈悲な指揮官キッチナーが象徴する時代。イギリス本土ではこれまでにない繁栄の続く、シャーロック・ホームズが活躍するロンドンのイメージ。いまでもノスタルジーを込めて描かれることの多い時代です。 でもその時代には裏の顔がありました。貧富の格差が激しく、産業労働者の不満を背景として労働党が発足する。男でも財産がなければ参政権を認められず、女性に至っては誰も投票権を認められない。その時代のイギリスで展開した女性参政権運動を題材としたのがこの映画です。 舞台は第一次世界大戦直前、1912年のロンドン。24歳の女性モード・ワッツは、7歳の時から洗濯工場で働いてきました。女性参政権運動はもち
2017/02/06 リンク