くらしとつなぐ：「家に帰りたい」支える＝国立がん研究センター東病院 がん相談統括専門職 坂本はと恵 | 毎日新聞

「本人の『家に帰りたい』を支えたい、かなえてあげたいのに、どうしても決められずにいます」「家で実際に過ごしている様子もイメージがつかなくて不安ばかりが先立ちます。ただ、こうして一日一日悩んでいる間に、母の残されている時間が失われていくこともつらいです」 大腸がんの緩和ケアと告知を受けた大森さん（６０代・女性）の娘さんの言葉です。娘さんは、母親の希望を最優先にと願いながらも、自宅での家事をはじめ、自身の仕事と介護の両立、さらに今後、慣れない医療処置を覚えることになるかもしれないという状況の中、不安と葛藤が抑えきれない表情で話されていました。 大森さんはその後、正式な退院の前に、訪問看護師の訪問を受けながら試験外泊し、退院した経緯があります。外泊後に娘さんは「訪問看護師さんから他の患者さんがどんなふうに過ごしているのかお聞きしたり、実際にトイレまでの移動を一緒にやってみたりして、自分たちもやれ

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#フクシ・エントリ “「お一人お一人の『帰りたい』を支えるための、知識と技術・心を私たちは備えています。安心して帰ってきてください」。いつも当院の患者さんがお世話になっている訪問看護師さんの言葉”