台風２１号１カ月：老夫婦、今も避難所 生活再建しんどい | 毎日新聞

甚大な被害をもたらした台風２１号の近畿上陸から４日で１カ月になる。大阪府内で唯一開設されている豊中市の避難所で、年金生活の老夫婦が今も暮らしている。暴風で自宅の屋根が吹き飛ばされた。脳梗塞（こうそく）を患って体が不自由な夫を支える妻は「住み慣れた家にいつ戻れるのだろうか」と話し、その表情に疲労がにじむ。 「台風が過ぎたと思ったら、また台風。もう嫌や」。２１号に次いで２４号が近畿地方に迫った９月３０日、同市の公共施設「庄内幸センター」で、山下ハルエさん（７８）はため息をついた。ハルエさんと、夫の利夫さん（７８）だけがこの避難所に残る。