「同じ被爆者」 差別と闘う使命胸に… 米国の日系２世、苦悩した日々語る | 毎日新聞

在外被爆者への支援拡充を要請するため日本を何度も訪れたという友沢光男さん＝米西部カリフォルニア州ロサンゼルス近郊ウィッティアで2019年11月9日、福永方人撮影 米西部カリフォルニア州ロサンゼルスの全米日系人博物館で9日、特別展「きのこ雲の下で:広島、長崎と原爆」が始まった。原爆展は1992年の開館以来初めてで、日系米国人の被爆者の歩みも紹介されている。在外被爆者への医療費支援の拡充に貢献した友沢光男さん（89）もその一人。日米のはざまで苦悩した日々を振り返った。【ロサンゼルス福永方人】 米国では原爆症に苦しみながら、被爆者であることを隠さざるを得なかった人が少なくない。原爆投下を正当化する世論に加え、そもそも高額な医療保険の保険料がさらに引き上げられることを恐れたからだ。適切な治療を受けられずに亡くなった人もいる。

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“「なぜ人間同士が殺し合わなければいけないのか」。悲しみと怒りで胸がつぶれそうになった。だが、原爆を落とした米国は祖国でもあり、憎むことはできなかった”

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“米国では原爆症に苦しみながら、被爆者であることを隠さざるを得なかった人が少なくない”