先進性、独創性でオムロンを世界的企業に 「京都愛」あふれる立石義雄さん逝く 80歳 | 毎日新聞

後継社長に指名した作田久男氏（右）と握手する立石義雄さん＝京都市下京区のオムロン本社で2003年4月24日午後3時、懸尾公治撮影 21日に新型コロナウイルス感染症で80歳で亡くなった立石義雄さんは、オムロンを世界的企業に育てた。また、京都商工会議所の会頭を10年以上務め、京の顔として関西を代表する経済人だった。「京都愛」にあふれ、その温厚な人柄は多くの人を引き付けた。 「東京のまねでなく、京都ブランドを生かすことが商売に有利だとみんなが知っている」。オムロンのほか、京セラ、日本電産、村田製作所、任天堂など京都に国際的企業が多い理由を探る取材では、京都企業が東京への本社移転に見向きもせず、京都に腰を据えて経営していると丁寧に手ほどきを受けた。うなずきながら記者の話をじっくり聞いた後で、ゆっくりと持論を語ってくれた。 オムロンは立石さんの父である一真氏が1933年、大阪で前身の立石電機製作所を