父の遺言「10円焼き鳥」これからも 開店70周年 3代目「100周年目指す」 | 毎日新聞

１本１０円の焼き鳥店で知られる福岡県大牟田市の「元禄」が８月６日、開店７０周年を迎える。感謝の意味を込め２日から８日まで来店者に記念のタオルをプレゼントする。３代目店主、吉岡凌さん（２４）は「長く続いているのは先代たちとお客さんのお陰」との思いを強くしている。【井上和也】 元禄は１９５０年、祖父の艦正（かんせい）さんが店を始めた。市内の焼き鳥店としては最も古いといわれている。旧三井三池炭鉱三川坑に近く、炭鉱マンの一番方が仕事を終えて上がってくる時間帯に合わせて午後４時に開店。当初１本５円だった焼き鳥は１９８５年に１０円に値上げして以来、消費税増税後も９７年の炭鉱閉山後も値段は据え置いたままだ。 ２０１６年、２代目の父正二さんががんで５７歳で亡くなったため、凌さんは２０歳の若さで店を継ぐことになった。母日登美さん（４６）に手伝ってもらいながら４年が経過。日登美さんの助言もあって若者向けに酎ハ