ミャンマー ロヒンギャ、帰れるのか 軍取り締まり「強まる」／国際社会の批判、期待 | 毎日新聞

クーデターによるミャンマー軍事政権下で、今後、焦点の一つとなるのが、少数派イスラム教徒「ロヒンギャ」問題への対応だ。２０１７年の国軍によるロヒンギャ武装集団の掃討作戦は民間人を巻き込み、多くの難民を生み出した。アウンサンスーチー国家顧問による文民政権下でもほとんど実現しなかったロヒンギャ難民の帰還は、より一層遠のいてしまうのか。【ニューデリー松井聡】 「スーチー氏には、問題を解決してくれると期待していたが、何も進まず裏切られた。（クーデターで拘束された）彼女に同情はできない」。ミャンマーの隣国バングラデシュでは、難民約１００万人がキャンプで暮らす。南東部コックスバザールのキャンプに住むユスフさん（３１）は２日、電話取材に心境を明かした上で、こう続けた。「国軍は我々を攻撃してきた張本人。ミャンマーに帰るのは以前にも増して危険になった」

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“ロヒンギャはミャンマーで市民権を与えられないなどの「差別」や「迫害」を受けてきた。１９７０年代以降は国軍の「迫害」などにより、断続的にバングラに逃れる難民が発生した”