1カ月で5倍、高齢者施設クラスター 「指示待ちせず自己防衛」も | 毎日新聞

政府は10日、新型コロナウイルス対策として13都県に適用していたまん延防止等重点措置の延長を決めた。まん延防止措置は飲食店対策が中心だが、感染の中心は子どもや重症化リスクが高い高齢者に移り、とりわけ高齢者施設ではクラスター（感染者集団）の発生が相次ぐ。増加の背景や対応策を探った。 「職員が休める公的支援を」 「職員が入居者を部屋にお連れしても、また部屋から出てしまって――の繰り返し。完全隔離が難しい」。1月中旬にクラスターが発生した東京都内の特別養護老人ホームの施設長は感染対応の難しさを実感した。 1月半ば、最初に80代の入居者の陽性が判明。即座に職員を含む関係者70人全員を検査し、9人の感染が分かった。認知症を抱え、職員の指示に従うのが難しい人もいる。感染は広がり、同月下旬までに入居者13人、職員10人の計23人に及んだ。保健所の入院調整は2日から1週間かかり、入院できない人もいた。その

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“まん延防止措置は飲食店対策が中心だが、感染の中心は子どもや重症化リスクが高い高齢者に移り、とりわけ高齢者施設ではクラスター（感染者集団）の発生が相次ぐ”

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“電話が混み合う保健所からは送付済みの書類の再送付を求められ、同じ問い合わせを何度も受けた。”