声をつないで：平静装い生きてきた 幼少期の性被害、告白は40歳過ぎてから | 毎日新聞

女性への暴力根絶運動のシンボル「パープルリボン」と子どもの虐待防止を呼びかける「オレンジリボン」運動のキーホルダーを手に、フラワーデモに参加した空さん（仮名）＝2023年2月11日午後8時8分、菅野蘭撮影 心の傷と、体の傷は消えない。でも、平静を装って生きてきた。苦しみの原因が性被害にあると気付いたのは40歳を過ぎてから。そのとき、加害者はこの世にいなかった。【菅野蘭】 ＜この記事は性暴力被害に関する描写が含まれます。フラッシュバックなどの心配がある方は注意してご覧ください＞ 後に気付いた質問の意味 一番近しい人に心を壊された。始まりは4歳のころ。空さん（仮名）は、一緒に風呂に入っていた父にゴツゴツした指で下半身を触られた。「痛い」と訴えたが、行為はやまなかった。父の上に座らされた。 一緒に入浴しなくなって、嫌な思いをすることはなくなった。でも、それはほんの一時期だけ。小学校の高学年になる

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“心の傷と、体の傷は消えない。でも、平静を装って生きてきた。苦しみの原因が性被害にあると気付いたのは40歳を過ぎてから。そのとき、加害者はこの世にいなかった”

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“4割超が被害と認識するまで11年以上”