「平和へ一層の努力を」 旧三井三池炭鉱、徴用工犠牲者の慰霊祭 大牟田 ／福岡 | 毎日新聞

第二次世界大戦中に旧三井三池炭鉱（大牟田市など）に徴用されて労働に従事し、帰国できずに亡くなった朝鮮半島出身者の慰霊祭が24日、大牟田市の甘木公園にある「徴用犠牲者慰霊碑」前で開かれた。在日本大韓民国民団（民団）県地方本部などが主催した。 慰霊碑は1995年、市内の在日韓国朝鮮人で構成する「在日コリア大牟田」が建立を発起し、炭鉱関連企業3社が建設費を負担し、市が土地を貸与して完成した。併せて慰霊祭も始め、今年で28回目。 約70人が参加し、花を手向けた。あいさつに立った朴建燦（パクコンチャン）・駐福岡韓国総領事は「揺るぎない韓日関係を築く上で過去の痛みを繰り返さないための努力が必要だ」、関好孝市長は「今日の繁栄は尊い犠牲の上に成り立っている。平和な社会を作ることに一層の努力をささげる」とそれぞれ述べた。