WHO、シファ病院は「死の地帯」 敷地内に80人以上の遺体埋葬 | 毎日新聞

世界保健機関（WHO）などの専門家チームは18日、イスラエル軍が制圧したパレスチナ自治区ガザ地区のガザ市にあるシファ病院を視察した。病院は機能停止状態で、敷地内には集団埋葬地があり、80人以上の遺体が埋葬されていると説明を受けたという。WHOは、病院は「死の地帯（デスゾーン）だ」と表現し、院内の状況は「絶望的だ」と指摘した。 WHOは国連パレスチナ難民救済事業機関（UNRWA）などの専門家らとチームを編成し、イスラエル軍と調整して1時間だけ病院内部に入った。 WHOによると、院内には25人の医療スタッフと291人の患者が残されていた。燃料や医療品が途絶え、この数日で患者数人がすでに死亡した。32人の新生児も重体だという。ごみの管理もできなくなっており、医療廃棄物が廊下などにたまり、衛生状態も悪化していた。 イスラエル軍はシファ病院の地下にイスラム組織ハマスの「司令部」があると主張し、15日