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今週の本棚:永江朗・評 『冬に子供が生まれる』=佐藤正午・著 | 毎日新聞
(小学館・1980円) 記憶さえ不安になるほどの謎 油断のならない小説。読んでも読んでも、なかなか全貌... (小学館・1980円) 記憶さえ不安になるほどの謎 油断のならない小説。読んでも読んでも、なかなか全貌が見えてこない。まるで霧につつまれた山を登っていて、自分の位置がわからないような感じ。そもそも語り手の「私」は何者なのか。ようやく「私」が名乗りを上げるのは小説の真ん中あたり。そこから結末へ近づくに従って、だんだんと霧が晴れ、視界が広がっていく。なんて気持ちがいいんだ。小説を読む快感。 始まりは7月の雨の夜。38歳の丸田優(まるたまさる)にスマホのショートメッセージが届く。「今年の冬、彼女はおまえの子供を産む」と書かれている。奇妙な文章だ。今年の冬というのだから、4か月か5か月後だろう。ならば、すでに「彼女」は妊娠しているはずだ。しかし丸田優は独身であり、身に覚えがない。誤送信なのか、それとも冗談なのか。「彼女」とは誰のことか。まるで丸田優は現代の聖ヨセフではないか。
2024/03/09 リンク