女の気持ち：特上のうなぎ 東京都葛飾区・江黒美和子（主婦・74歳） | 毎日新聞

5月は母の誕生日があり、だいたいその1週間前が母の日です。いつもせわしくカーネーションだけを買い、ごちそうは誕生日にしていました。 昨年、母は102歳の誕生日を前にして食欲がなくなっていました。何を食べたいか聞くと「特上のうなぎ」と言います。 「冷凍のうなぎならあるわよ」と言っても「スーパーで買って来るわよ」と言っても「特上のうな丼を」と言って聞きません。 昨年の今ごろ、私はひどい薬疹でダウンしていて、フラフラになりながらやっと母の日にうなぎ屋さんに行ったのですが、日曜日でお休み。慌てて隣町の柴又に行き、しにせの川千家さんで特上のうな重を買って母のところに持っていきました。

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母は102歳の誕生日を前にして食欲がなくなっていました。何を食べたいか聞くと「特上のうなぎ」と言います。「冷凍のうなぎならあるわよ」と言っても「スーパーで買って来るわよ」と言っても「特上のうな丼を」と