24色のペン：躍動の場所＝倉沢仁志（運動部） | 毎日新聞

「全中」として知られる全国中学校体育大会が2027年度から規模を縮小し、実施競技を減らすことになった。 少子化に伴い、中学校の数は年々減少。教職員の働き方改革も叫ばれ、公立中学校の部活動は地域の民間クラブなどに委ねる「地域移行」が徐々に進んでいる。 大会を主催する日本中学校体育連盟（中体連）は3年前に専門委員会を設置し、対応を協議してきた。現在実施している夏季16競技、冬季4競技のうち、男子の種目しかないものを含む9競技が削減対象となった。冬季競技にはスケートも含まれている。 中体連によると、22年度に調査した全国約1万300校のうち、原則として設置率20％未満の部活動を削減の対象とした。スケートの部活動設置率は1％未満。実施競技で最低だった。 規模縮小の影響を受けた競技のほとんどは、主な活動の場が民間クラブのスポーツだ。私が取材しているフィギュアスケートの場合、幼少期からクラブに所属して