「16歳の自分を超える」 病から復活の池江璃花子に訪れた転機 | 毎日新聞

パリ五輪代表選考会、女子100メートルバタフライ決勝、2位でパリ五輪出場を決め、合掌してプールに頭を下げた池江璃花子選手＝東京アクアティクスセンターで2024年3月18日、和田大典撮影 パリ・オリンピック第2日は27日、当地のラデファンス・アリーナで競泳女子100メートルバタフライ予選が行われ、池江璃花子選手（24）＝横浜ゴム＝は全体14位で準決勝に駒を進めた。病からの驚異的な「復活」で日本代表に返り咲いた2021年の東京オリンピック。それから3年を経てここに至るまで、東京五輪までとはまた違う葛藤と闘い、乗り越えてきた。 「本来の自分がどこに……」 パリ五輪の初レース。リレーのみの出場だった東京五輪とは、また違う緊張感があった。 「レース前、スタートブロックにかけた脚がすごく震えて」 硬さからか、タイムも満足のいくものではなかったが、それでも予選を突破した。 「みんなこの舞台を目標にやって