選抜高校野球：「おじいちゃん見とって」東海大福岡・清水 | 毎日新聞

【神戸国際大付１－２東海大福岡】一回裏、セーフティーバントを決める清水雄大選手＝阪神甲子園球場で２０１７年３月２４日、宮間俊樹撮影 第８９回センバツ第５日の２４日に登場した東海大福岡（福岡）の清水雄大（きよみず・ゆうだい）二塁手（３年）は昨年５月、幼い頃からソフトボールや野球を教えてくれた母方の祖父安武茂さん（当時６４）をがんで亡くした。「甲子園に絶対に行くけん。見とってね」。葬儀で涙ながらに誓った言葉を胸に出場をつかみ取り、大舞台を駆け回った。 神戸国際大付（兵庫）との試合開始前、清水選手は天を仰ぎ、祖父に語りかけた。「おじいちゃん、チームを勝たせてください」。センバツ出場をたぐり寄せた昨秋の九州地区大会県予選からのルーティンだ。「こうすると楽になるんです」。言葉通り、初回の初打席で内野安打で出塁するなど活躍を見せた。 安武さんも元高校球児。大人になってからもソフトボールで福岡県の国体選