骨太に明記「プライマリーバランスの黒字化」は本当に必要か（JBpress） - Yahoo!ニュース

■ 国は「財政健全化」よりも生産要素が過不足なく使われる状況の維持に注力すべき 以上、MMTの主要な論点を貨幣論との関係において論じてきたが、ここで改めて、MMT理論の根幹となる主張を、既存経済学理論との対比において説明したい。 古典派経済学においては、健全財政の維持は、効率的な市場経済の基本原則であるとするが、MMTでは、政府の第一義的任務は、歳入と歳出とのバランスを確保することではなく、マクロレベルでみた総需要と総供給力とのバランスを保持することにあるとする。言い換えれば、国が注力すべきは、労働、資本といった国の生産要素が過不足なく使われている状況を確保することであり、失業がでているのであれば、政府支出を増やして雇用機会を増大すべきであり、インフレが起きているのであれば、増税して企業の投資意欲を削ぐべきであるとする。政府の積極財政が行き過ぎているとして、ブレーキをかけなければならないの

[hahnela03]

“実体経済は、必ずしも経済理論通りには動かず、市場が政府の施策に対しどのように反応するかによって大きく左右されるということだ。”