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あるものでなんとかする。「バナキュラー」的もの作り|塩谷舞(mai shiotani)
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あるものでなんとかする。「バナキュラー」的もの作り|塩谷舞(mai shiotani)
令和元年の春。私は、ダブリン南西部にある家庭的なゲストハウスの二階で、青いリバティプリントのシー... 令和元年の春。私は、ダブリン南西部にある家庭的なゲストハウスの二階で、青いリバティプリントのシーツを鷲掴みにしながら、苦しみ、悶え、唸っていた。齢30にして人生はじめての語学留学に挑戦するのだと晴れやかな気持ちではるばる欧州、アイルランドまでやってきたというのに、ひどく腹を壊し、ついでに熱まで出して、可愛らしい小さな寝室とトイレを往復するばかりの日々──…。 「水が合わへんのちゃう?」 大阪の母親に電話をしたら、そんなことを言われた。水が合わない。確かに舌の上に転がしたときから「すごく違う感じ」がしたけれども、やっぱり水がすこぶる合わない。だってここダブリンは硬水で、私の故郷は軟水だ。 悶絶している私を心配したホストマザーのマリエが親切なことに、薬と水を持ってきてくれたのだが、申し訳ないことに、その水こそが最大の天敵なのだ。「マリエ、ありがとう、でもそれ、その水が、アジ、東アジア人である私