国交省「2040年、道路の景色が変わる」のリアリティ (1)削られた中堅職員の当事者意識｜太田恒平

2020年6月、国土交通省から提言「2040年、道路の景色が変わる」（本文・概要版）が発表され、国土交通大臣に手渡された。 本提言を受けて建設コンサルタンツ協会 若手の会がZoomにて開催した「2040 年道路政策ビジョンを味わってみる会」に、（失礼ながら最後の質疑応答だけ）参加させてもらった。 これを機に道路政策ビジョンを読んでみた。 内容としては、「道路政策の原点は人々の幸せの実現」「道路にコミュニケーション空間としての機能を回帰」など、これまでのクルマ中心の量的拡大から人間中心の質的向上への転換を謳った画期的なものだと思う。 その一方で、「ぶっちゃけイベント」の刺激に慣れた体では、キレイゴトで構成されたこの内容に、物足りなさ・リアリティの無さを感じてしまった。その理由を言語化してみた。 強烈な問題意識・当事者意識を感じるか？道路政策ビジョンの意義・目的は次のように書かれている。 これ