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「君たちは、どう生きるか」の問いを読む。|石田 康平
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「君たちは、どう生きるか」の問いを読む。|石田 康平
『君たちはどう生きるか』は1937年に『日本少国民文庫』の全16巻のうちの1冊として出版された。吉野源三... 『君たちはどう生きるか』は1937年に『日本少国民文庫』の全16巻のうちの1冊として出版された。吉野源三郎の著作ではあるが、実は企画者と当初執筆する予定だった人間は吉野ではない。山本有三という小説家である。小説自体は、主人公のコペル君が学校を中心とした様々な経験と叔父さんとの対話によって学びと気づきを得ていく物語となっている。 1937年前後、当時の日本では軍国主義の勃興により言論や出版の自由は弾圧され、人々の自由な発言や執筆は困難となっていた。『日本少国民文庫』を編纂した山本有三は、彼ですら自由な執筆は困難となっていたものの、少年少女に訴える余地はまだ残っているし、せめて彼らを時勢の悪い影響から救う必要があると考えた。吉野の言葉を借りれば山本は「偏狭な国粋主義や反動的な思想を超えた、自由で豊かな文化のあること」を子供たちに伝える必要があると考え、ファシズムの台頭する世界の中で次世代のヒュ