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データ報道広げる好循環目指して──現場との連携から生まれる独自記事|小宮山亮磨
日本新聞協会の会誌「新聞研究」2024年6月号に掲載頂いた文の原稿です。「データと公開情報の力」という... 日本新聞協会の会誌「新聞研究」2024年6月号に掲載頂いた文の原稿です。「データと公開情報の力」という特集の一部になりました。 データ報道のいいところは、瞬発力と独自性にある。自分でデータを調べれば、プレスリリースを待ったり、社外のだれかに頼んで分析してもらったりせずとも、記事を出せる。 朝日新聞にはデータ報道の専門チームが2021年4月にできた。私は当時からのメンバーの一人で、3年目の2023年度は朝刊1面に記事を6回載せることができた。右往左往しながらも、ことをうまく進めるコツや、気をつけるべき落とし穴のようなものが、何となく見えてきたような気がしている。 たとえば2023年8月に出した、「最も暑かった7月」という見出しの記事。気象庁が基準としている15の観測所での7月の平均気温が、この年は約120年の観測史上で過去最高となり、1978年の記録を45年ぶりに更新したことを紹介した。 2
2024/07/02 リンク