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血塗られた検察の歴史(荻野富士夫『思想検事』レビュー)|大杉 雅栄
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血塗られた検察の歴史(荻野富士夫『思想検事』レビュー)|大杉 雅栄
少し前に読んだ新書『思想検事』(荻野富士夫著)が、地味に面白かったのでレビューを書いてみた。自分... 少し前に読んだ新書『思想検事』(荻野富士夫著)が、地味に面白かったのでレビューを書いてみた。自分は官僚制の硬直性と非人間性を憎みながら、同時にそれに萌えている部分があるので(きもい)、興味深く読めた。 特高警察と並ぶ闇の検察 戦前の治安維持法が猛威を奮っていた時代の特高(特別高等)警察についてはよく知られている。政府に批判的な考えを持っている「うたがい」のある人物を捕まえ、取り調べと称して拷問していく軍国主義時代の暗いシンボルである。 しかし、治安維持法が法律として機能するためには、警察だけでは不十分である。なぜなら、そこには捜査を引き継ぎ、起訴するかどうかを決定する「検察」という機関があり、また裁判があるからである。 そして、このような治安維持体制のもと、「思想事件」に関わった(とされる)人物の取り調べを専門とする検察官として、「思想検事」が置かれるようになった。著者によれば、この思想検