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星の味 ☆2 ”人ではない”|徳井いつこ|創元社note部
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星の味 ☆2 ”人ではない”|徳井いつこ|創元社note部
詩集は不思議だ。 ひらくたび、違う詩が目にとまる。 初めて読んだように沁しみてくる。 ひらくそのとき... 詩集は不思議だ。 ひらくたび、違う詩が目にとまる。 初めて読んだように沁しみてくる。 ひらくそのときどきが、毎回、新しい出会いなのだ。 昔、クルド系イラン人の友人宅を訪ねたとき、詩集占いをしてくれたことがあった。羊や豆を煮込んだ夕ごはんを食べ、小さなグラスに何杯もお茶を飲んで、もうお腹いっぱい……とみんなが暖炉の周りに腰を下ろしたとき、友人は待ってましたとばかり分厚い詩集を取りだしてきた。 それはスーフィーの偉大なる詩人ルーミーのもので、ひとりずつ順番に本を手にとって黒表紙を撫なで、好きな箇所をひらいてみよ、というのである。 私の番が来て、あてずっぽうにひらいた本を手渡すと、友人ははっは〜っと笑い、流麗なペルシャ語の詩を読みあげた。音楽のような響きをひとしきり聞かされたあと、ようやく友人の通訳と相なる。 あのときの詩がどんなだったか、さだかには覚えていない。 しかし秘められた何かを開封する