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書店は必要なのか|山下優
書店・青山ブックセンター本店の店長として、現場で働きながら考えていること、本(これから入荷する、読... 書店・青山ブックセンター本店の店長として、現場で働きながら考えていること、本(これから入荷する、読んでいる、読んだ)の紹介などを月4、5本お届けするマガジンです。 先日、ある報道番組の中の特集に出演依頼があり、事前に話を伺いたいとのことで、ああだこうだと話しました。なかなか大きい質問が多いので、我ながら面倒くさい奴だと思いつつも、そもそもこう考えているのですがと話していて面食らわせてしまった感触でしたが、以下、その一部抜粋を中心に増補した形です。 -どんどん減っていますが、書店の魅力と問題点は何ですか? 出版不況と書店が減っていくという枕詞がどうしても使われがちですが、ピーク時に2万店舗を超えていたのが恵まれていただけで、今も1万店舗あるのは多いと思っています。もちろん都市部を中心に書店が固まって存在し、書店がない地域が増えていることは問題です。 また、そもそもの前提として、今ある1万店舗