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日本シリーズ“幻”の完全試合。「ストッパー岩瀬の13球」を追う。(鈴木忠平)
2007年日本シリーズ第5戦。8回まで完全試合を続けた中日の先発・山井に代わり、9回から岩瀬がマウンドへ... 2007年日本シリーズ第5戦。8回まで完全試合を続けた中日の先発・山井に代わり、9回から岩瀬がマウンドへ。史上初の“継投による完全試合”が達成された。 時代がひとつの区切りを迎えようとしている。そんな今、平成のプロ野球シーンを振り返ってみて、忘れられない試合がある。 2007年の日本シリーズ、中日ドラゴンズ対日本ハムファイターズの第5戦である。史上初めてとなる「継投による完全試合」で決着したシリーズと言えば、記憶にある人も多いだろうか。 中日ベンチが、落合博満監督が、8回までパーフェクト投球を続けていた先発ピッチャー山井大介に代えて、ストッパー岩瀬仁紀をマウンドに送った、あのゲームだ。 じつは、あれ以来、自分ではずっと“忘れもの”をしたような感覚があった。 あの日、現場にいて、記者席から8回表が終わるのを見ていた。そして、ごく自然にシミュレーションしていた。 山井は交代だろう。9回のマウン
2019/04/14 リンク