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【書評】原田マハ「常設展示室」-巧いなぁ!原田マハの作家としての成熟を感じさせる短編集 - また、本の話をしてる
常設展示室 posted with ヨメレバ 原田 マハ 新潮社 2018年11月22日 楽天ブックスで探す Amazonで探す ... 常設展示室 posted with ヨメレバ 原田 マハ 新潮社 2018年11月22日 楽天ブックスで探す Amazonで探す まず最初に軽く裏切られる。タイトルから常設展示されている絵にまつわる短編集かと思ったのだがそんなことはなかった。ま、それはある意味どうでもいいこと。「常設展示室」は原田マハの作家としての成熟を感じさせる一冊だ。 最初の「群青」という作品こそニューヨークのメトロポリタン美術館で働く日本人スタッフが主人公だが、あとは日本が舞台。父親を介護する姉と弟の物語「デルフトの眺望」、高齢者専用住宅に住む母と娘を描いた「マドンナ」、パスポート窓口で働く女性とそこに現れたちょっと気取った男のストーリー「薔薇色の人生」、IT長者の愛人になった女性が見る夢「豪奢」。そしてラストは、時代の寵児となった現代美術の女性教授とその過去を描く「道」。それぞれ絵のタイトルが物語の表題になっている
2019/02/08 リンク