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文学は面白いのか(仮題)
しょうもない言葉遊びはなくなったのだけは良かったが、前作で書いた事以外に書くことは殆どない。よう... しょうもない言葉遊びはなくなったのだけは良かったが、前作で書いた事以外に書くことは殆どない。ようするに、何の区切りもなく視点を切り替えたり時空を行き来するような、読者を自由にするというよりは結果として混乱に縛りつけるような「技術」以外に、いったいこの作家に書く事があるのか、ということだ。 (ところで、いつもこの作家のことを悪く書いているが、それでも私は読んではいるのだ、ということは念のためここで書いておきたい。以前とは異なり、文芸誌に載っていても全部は読んでいない。それらの読んでない作品の評価よりは、まだこれはマシということなのだ。) 地方の工場労働者の話。というと暗い何かを予感させるが、東海地方といえば北陸の一部とならんでじつは世界有数の技術集積地帯でもあるし、実態以上に深刻方面に傾き加減になるのも文学の陥りやすいところで、この作者と同年代かそれ以上の年代の者にとっては、それなりに俺らは
2010/04/25 リンク