武器を持たないチョウの“縄張り争い”、なぜ成立する？ 研究者が語る、目からウロコの新説

チョウの最新研究で予想外な結論をスリリングに導き出した『武器を持たないチョウの戦い方』（京都大学学術出版会）。多くの種のチョウの雄同士では、互いに相手の周りを飛び回る「卍巴飛翔」（まんじともえひしょう）が観察される。これは縄張り争いと見なされてきたが、実はチョウ自身にはライバル同士という認識はなく、求愛行動だったと結論づけている。なぜ、雄同士で求愛行動をすると考えられるのか？ 科学とは本来どういうものなのか？ 著者の大阪府立大学大学院研究員・竹内剛氏に話を聞いた。（篠原諄也） 雄同士で求愛する理由とは？ チョウの研究をする竹内剛氏 ーーこの研究に関心を持ったきっかけを教えてください。 竹内剛（以下、竹内）：野外でチョウの行動を見ている中で、一番謎に思ったことがあります。それはチョウは攻撃をしないのに、雄同士の縄張り争いが成り立っているとされていることでした。これが直感的に理解しにくかったの

[sny22015]

“卍巴飛翔” バトル漫画の技のような名前だ

[ry1200s]

面白い。確かに、無意識に自分の理解できる形に落とし込んでいる。アニミズムの自然現象を擬人化して理解しようとする試みに似ている

[maninthemiddle]

卍巴飛翔”がかっこよすぎて

[nffsjj]

これ大事な視点かも。／"人間の認識のもとで、人間の発想しそうな行動パターンを、チョウに当てはめているわけです。これはかなり雑なやり方だと思っています。もうちょっと見直さないといけないと考えています。"

[diet55]

「争いといったら、牙や爪を使った物理的な攻撃を伴います。しかし、チョウは」「異性か同性かという二者択一の発想（略）連続的なグラデーション」「チョウが同性という知識を持っていると考えるのは、人間の勝手」

[neputa]

妙に引き込まれる話だった。生物学は未知が広がっていて楽しいんだろうというのが伝わってきた。

[solidstatesociety]

蝶にとっては丁半博打みたいなものか

[mangakoji]

そもそも論として、雄と雌の求愛行動を教えてくれ。そこからわかんねー

[Galaxy42]

求愛行動を装った暴力に見える。同意のないやつを同性に意図的に向けてそう。こっわーっ！ハラスメント戦法だ。

[barringtonia]

だとすると、多くの種で雌雄の羽の色が大きく異なることはどう説明されるのだろう？

[kazu_y]

”生物学のものの見方には、天動説のような、素直だけど未熟な部分がまだ残っているように思います。生物をぱっと見た時に、人間が感じるようなことをそのまま表現しているところがあります。”