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「文と向き合うほど、唯一の正解が世の中にどれだけあるかわからなくなる」校正者・牟田都子が語る、仕事論
書籍などを出版する際、誤植や内容の誤りがないか確認する校正・校閲。その仕事について、校正者の牟田... 書籍などを出版する際、誤植や内容の誤りがないか確認する校正・校閲。その仕事について、校正者の牟田都子氏が自身のエピソードや思いを綴った『文にあたる』(亜紀書房)が話題だ。どこまで「鉛筆を入れる(指摘を書き込む)」べきなのか、事実に即していることだけが正解なのか。常に考えながら読み進める様子からは、知られざる一人の校正者の姿が浮かび上がる。牟田氏に本のことや、日々言葉や価値観が変わり続ける中で意識していることをうかがった。(小沼理) この本が100年残るかもしれない ――ライターとして本作りにかかわることがあるので、『文にあたる』は頷いたり、専門の校正者はこう考えているのかと思ったりしながら読みました。本でも書かれていますが、複数人が繰り返し読んでいるのに誤植って残るんですよね。 牟田:人間の脳って読みたいように読んでいますからね。本が出てから感想を検索するのですが「牟田郁子さんの本が~」と
2022/09/18 リンク