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【プレスリリース】「昆虫社会に見られる警察行動の進化理論予測の検証」 社会全体に悪影響を及ぼす裏切り者は厳しく罰せられる | 日本の研究.com
関西学院大学理工学部の下地 博之助教、千葉大学理学部の菊地 友則准教授、国立環境研究所の大西 一志 ... 関西学院大学理工学部の下地 博之助教、千葉大学理学部の菊地 友則准教授、国立環境研究所の大西 一志 研究員、富山大学理学物の菊田 典嗣 氏、琉球大学農学部の辻 和希教授の研究グループは、昆虫社会で協力行動が維持されるメカニズムに関する理論を実証しました。アリなどの社会性昆虫では、女王が産卵し働きアリが産卵せずに働くが、この働きアリの利他的行動は、実は働きアリが互いに働くように監視することで成立している事が近年わかってきました。沖縄に棲むアリの一種のトゲオオハリアリでも、働きアリが利己的に産卵すると他の働きアリが卵を破壊して「取り締まり」ます。下地助教らは、この取り締まり行動が社会(コロニー)の成長段階に応じて変化し、まだ社会が小さく働きアリの利己的行動の社会全体へのダメージが大きい時により厳しく罰せられることを明らかにしました。この結果は長らく未検証だった進化ゲーム理論の予測と一致します。
2018/04/07 リンク