【プレスリリース】メスの浮気は確実な受精のため ～シジュウカラ したたかな戦略～ | 日本の研究.com

ポイント直前の繁殖に失敗したシジュウカラのメスが，つがい外父性（浮気）率を高めることを実証。不妊または遺伝的相性が悪い夫との繁殖失敗を防ぐため，他のオスと交尾している可能性を示唆。一夫一妻の動物のメスが浮気をする理由を理解する上で重要な成果。 概要北海道大学大学院地球環境科学研究院の小泉逸郎准教授らの研究グループは，シジュウカラのメスが，直前の繁殖に失敗すると“つがい外父性”（浮気）率を高めることを野外実験で実証しました。 私たちヒトをはじめ一夫一妻の生物は数多くおり，特に鳥類は全体の約 90%が一夫一妻です。しかし，驚くことにこれらの鳥類の大部分で，メスがつがい相手以外との子を産んでいるつがい外父性（浮気）が見つかっています。1990 年代にはじまった DNA を用いた親子判定解析により，「おしどり夫婦」といった鳥類の固い絆のイメージは覆されてしまっているのです。 つがい外父性については