私の異常な闘病記 または如何にして私は秋と出会いインフルエンザと闘い、ピーゴロピーゴロになったのか - 三等兵

赤と黄色に変わってゆく季節。道が佳境に入る。そこは自動車、いや、ウサンクサイボルト君（カーのネイム）で9.58秒もかからず通り過ぎてしまう確かなカーブ。確かな鈍角。ギリギリ鋭角。実際分からない。とにかく僕の好きな場所だ。9.58秒もかからず通り過ぎることのできる、鋭角なのか鈍角なのかはっきりしないその確かなカーブ。推定2平方キロメートル局所的短小的樹海の通称ヤマさん。樹海といっても微妙な盛り上がり部分もある。樹海、ところどころ山で間をとってヤマさん。「またきたよヤマさん」「ああいつものウサンクサイ奴か」ボルトをつけろボルトを最速だぞ。「ヤマさんどうしたんだい元気が無い」「いやなに、そろそろ頭が冬に向けてハゲ散らかる時期かと思うと気が沈む」そんなヤマさんとの会話は全く楽しくないので今後出てこない。さよならヤマさん。 いつからだろう。秋の哀愁漂う空気に趣を感じるようになったのは。「ほらきこえる

[narwhal]

(偽物)