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吉川『三国志』の考察 第284話「洛陽に生色還る(らくようにせいしょくかえる)」
曹叡(そうえい)の詔(みことのり)を宛城(えんじょう)で拝受した司馬懿(しばい)。すぐさま兵を集... 曹叡(そうえい)の詔(みことのり)を宛城(えんじょう)で拝受した司馬懿(しばい)。すぐさま兵を集めると、洛陽(らくよう)ではなく、謀反の兆しを見せていた孟達(もうたつ)がいる新城(しんじょう)へ急ぐ。 孟達は、司馬懿が洛陽に向かっているとの偽情報を信じて備えを怠り、突然現れた魏軍(ぎぐん)になすすべなく討たれた。この知らせに洛陽は沸き返る。 第284話の展開とポイント (01)行軍中の司馬懿 このときの司馬懿の行軍は、2日の道のりを1日で進んでいったというから、何にしても非常に迅速なものだったに違いない。 しかも彼はこれに先立ち、参軍(さんぐん)の梁畿(りょうき)という者に命じ、あまたの第五部隊を用いて新城付近に潜行させ、このように言い触らさせた。 「司馬懿の軍勢は洛陽へ上り、天子(てんし。曹叡)の勅を受けた後、諸葛亮(しょかつりょう)を討ち破ることになっている。功を成し名を遂げんとする者
2020/05/18 リンク