｢子猫殺し｣への批判とその批判可能性 - 死に舞

たまたま倫理や道徳のことを勉強をしていることもあってなんだが、話題になってることに口を挟みたい。特に自分が規範的意識が強いとかではないのだが、友人ともいえる人が自分の考えからあまりにも遠いところにいるのは道徳を訴える動機として駆り立てられるし、何よりもこんな中学生の作文みたいので何か言った気になってのが本当にアホだと思うので突っ込みたくなる。 問題となってるのは８月１８日付の「日経新聞」に掲載された「子猫殺し」と題された坂東眞砂子という作家の文章である。一時的なソースがないため、直接引用はしないが特に問題はないだろう。 この話は以下の2点で批判することが可能である。１は彼女自身に対する批判、２は１の批判が妥当なことである理由と、彼女への道徳的批判を妥当ではないと主張する人への批判だ。 現代の功利主義的道徳から言えば、猫の嬰児殺しは猫の避妊手術よりも悪である。 自らの非道徳性を認めることの道

[shinimai]

＞idiot817それは単に人格攻撃が道徳的によくないだけですよ。表現の自由はもちろん認められるし。＞yskszk産まれてもこない存在に幸も不幸もないでしょう。

[Listlessness]

倫理学・功利主義による読み子猫殺し騒動の発端となった記事は↓http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/770743.html

[summercontrail]

"現代の功利主義的道徳から言えば"……/"ペットで飼われている猫はそこらの野良猫より明らかに幸福であるから"ラフな前提,しかもこれが"自然主義的な功利計算をするならば"って……/事実と評価の混同,断言と推測の境界

[loosecontrol]

非常に論理的

[noshuke]

"殺される子猫たちの苦と避妊される親猫の苦を功利計算するならば後者の方がマシ" ～ なんかしらんがゾッとした

[tinkoji]

ここもすごく面白いね。

[mind]

動物に拡張された功利主義: (人間と同質の?)快苦を体験するような動物の苦の総量は最小化すべき ――動物を人間と比較できる倫理的対象に ／猫は人間のことを考えて協力してくれない非対称性。でも感情移入しちゃう…

[kasuho]

反論してみた。

[xx-internet]

功利主義的に子猫殺しは得策ではない、という整理。

[kanimaster]

倫理の観点から。

[cubed-l]

結論には大いに同意する／猫の苦楽の判断は明白ではない。それは人間の価値観

[REV]

いちばんまとまった文章。

[westerndog]

「子猫と話してみる気はなかったのか？」彼女の文章は死に対して向かい合おうとしない人間に対する批判を述べたもので、親子猫の苦の功利計算は十分ではないと思う。その点でこのエントリの視点は重要。

[idiot817]

「感情的なことが即、不当な批判となるわけではない」というのは確かにそうだと思います。ただ、ここを先途と正義の側に立って「この作家は狂っているな」のような人格攻撃に走ることは妥当ではない。

[yskszk]

死の不条理を体験させないためにも、最初から生まれない（生ませない）ことは重要なのでは、って考えは悪い意味で形而上学的すぎ？