不機嫌の子孫？ - Living, Loving, Thinking, Again

深町秋生「石原慎太郎の目指すもの「嫌悪の狙撃者」」http://d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/20101213 石原慎太郎*1論。 ここで採り上げられている『嫌悪の狙撃者』という小説は読んでいないのだが、石原がその「少年ライフル魔事件」に凄く心を揺さぶられたということは知っている。 深町氏の結論部を書き写しておく； ふつう人間、歳を取っていけばモリシゲ的に丸くなるものだし、いい人ぶりたくもなるものだが、都知事に関してはブレがないように思える。尻を撃ち抜かれた酔っ払いのように、現在も大衆を変わらず嫌悪し、侮蔑し、醜悪でおぞましいものだと考えている。本人だって何度も何度も「お前らはとことんバカで無価値で、虫けらみたいに殺してもいいとさえ思ってるんでございますよ」と懇切丁寧に表明しているにもかかわらず、それでも議員や知事職につかせて、権力を与えるのだから、それを選ぶほうもどう

[haruhiwai18]

"石原は「大衆」をdisっているのではない。寧ろ「大衆」が嫌悪するものを、彼ら・彼女らに代わってdisっている""今でも（広義における）…反権威主義者だと思っているのではないか"　→"不良ジジイ"という厄介さw

[zakinco]

『「大衆」の中の石原慎太郎とは政治的に相容れない人たちでも、その内に秘めたルサンティマン故に慎太郎、よく言った！　と心の中で喝采した人も少なからずいたのではないか』

[dohenkutsu]

石原は上昇ブルジョワ（≒成上り）の家庭に育ったという（『教養主義の没落』128頁）。彼の罵詈雑言は成上り特有の存在論的不安の裏返しに他ならない。権威への反抗も大衆への蔑視も、憧れと畏れが裏貼りされている

[lotus3000]

ルサンチマンを転用することの難しさ。