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ダライラマが毛沢東に感謝するわけ - 高世仁のジャーナルな日々
チベット人の焼身抗議を描いた映画『ルンタ』(池谷薫監督)を観て、いろいろ考えることがあったが、チ... チベット人の焼身抗議を描いた映画『ルンタ』(池谷薫監督)を観て、いろいろ考えることがあったが、チベットの老若男女が、非常に深く大乗仏教の根本を身につけていることが焼身という行為に表れていると思った。 誰も殺めずに、慈悲の思いで自らの身を焼く・・・ あらためて、チベット人は特別な民族だと思う。 あるとき、ダライラマ法王が、「あなたが感謝する人は誰か」と尋ねられて、「毛沢東」と答えたという。 国を奪い、多くのチベットの民を殺し傷つけ、宗教と文化を破壊した中国共産党のリーダー毛沢東。いくら憎んでも憎みきれない悪辣な敵になぜ感謝するのか。 それは自分に「忍辱」(にんにく)の修行をさせてくれたからだという。 チベット密教は大乗だから「六波羅蜜」を修行の基本に置く。 布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧の六つを修行して覚りを目指す。 毛沢東は、その得がたい修行の機会を与えてくれたというのだ。 『ダライラ
2015/08/26 リンク