【記者日記】野生動物出没の福島で何が 捕獲作業に同行 - 共同通信

東京電力福島第1原発事故の発生から6年半あまりが過ぎた。復興を目指して努力を続ける住民らの姿を福島県内外で取材してきたが、原発事故の影響が依然、福島に暗い影を落とし続けていることも忘れることはできない。 県内では原発事故の避難指示が、放射線量の高い帰還困難区域を除くほとんどの地域で4月までに解除された。復興には住民の帰還が不可欠だが、人がいない間に居着いたイノシシやアライグマなどの野生動物が人の生活圏に出没。住宅や農地を荒らし帰還の意欲をそぐ事態になり、ようやく古里に戻れるようになった住民には、悩みの種になっている。 ▽最重要課題 今年8月上旬、原発事故の避難指示が3月末に一部解除された福島県浪江町で、私は別の記者1人と一緒に、野生動物の捕獲隊に同行した。町の居住者数は9月末現在、381人。解除された地域の住民登録数の約2.5％にとどまっており、野生動物対策は「帰還した住民からのニーズが特

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