保阪氏「天皇制もっと議論を」 共同通信きさらぎ会で講演 ｜ 共同通信

ノンフィクション作家の保阪正康氏が28日、大阪市内で開催された共同通信きさらぎ会で「明治150年と平成30年」をテーマに講演した。時代ごとに天皇と国民の関係性を紹介し、「天皇制についてもっと議論をしてほしい」と訴えた。 江戸時代は「天皇と幕府で権威と権力をうまく分けていた」と評価。一方、昭和時代は「天皇と国民の間に軍が介在し、天皇の陰に隠れて軍事指導している。極めて狡猾だ」と批判した。 平成は、天皇陛下が退位への思いを表明したことを「今の天皇のあるべき姿を考えてほしいという、天皇の方から発せられた質問」とし「私たちはそれに答えなければならない」と結んだ。