矢木毅『韓国の世界遺産宗廟-王位の正統性をめぐる歴史』 - 東洋史の院生bot

【⑵本紹介本編:全米は泣かない】 前置きは本当に長くなったが、最初に紹介したいのはこの本。矢木毅『韓国の世界遺産 宗廟-王位の正統性をめぐる歴史-』（臨川書店） 韓国の世界遺産 宗廟――王位の正統性をめぐる歴史 (京大人文研東方学叢書) 作者: 矢木毅 出版社/メーカー: 臨川書店 発売日: 2016/11/16 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 好評価されている京大人文研東方学叢書の記念すべき最初の1冊であり、耳慣れないテーマ設定を理由として1番売れてない気がする（失礼）著作なのだが、私は本書が大好きであり、より多くの人にこの本を読んで欲しいと思っている。本書は朝鮮史を学ぶ人間だけでなく中国政治史や日本近代史を学ぶor興味のある人、あるいは韓国旅行を企画している人などに広く読まれて欲しい1冊(それ故に朝鮮史の専門家にも熟読して欲しい1冊)。 本書の優れた点は、宗廟を切り口と