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Hello, Goodbye - 昔、くじらぐもにのりたかった
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Hello, Goodbye - 昔、くじらぐもにのりたかった
軽く手を挙げて合図する彼を、奥のテーブルに見つける。 「久しぶりね」私は少しだけ口元を緩めた。どう... 軽く手を挙げて合図する彼を、奥のテーブルに見つける。 「久しぶりね」私は少しだけ口元を緩めた。どうして別れたんだっけ。ずっと思い出せなかった。だから、もう一度会うことにしたのだ。 目尻の辺りに皺が増えたけど、端正な顔立ちは昔のままだ。私はコーヒーを口に含み、喉を鳴らさないように慎重に飲み込んだ。緊張していると悟られたくなかったのだ。 しばらく取りとめのない会話をした。なんとなく深い話になるのを避けて、よそよそしい時間が流れた。だけど、このまま帰るわけにはいかない。 コーヒーはとっくに冷めていた。その頃にはもう、すっかり思い出していた。別れた理由を。彼はいつだって自信たっぷりだった。正しすぎて息が詰まった。トゲがあった。私はそれで傷ついたけど、それは正しいトゲだから、傷つくのは私が弱いせいだと思った。 さよなら。それでもあなたから、いろいろ学んだから。忘れないわ。ううん、あなたのことじゃなく